今、日本社会は潔癖症。人の些細な失敗や腹黒さを誇張して責め立て、あるいは解釈の違いをあたかもものすごく悪いものとして位置付けて攻め倒そうとする風潮に溢れています。人は誰でも自己かわいさゆえの利己心や多少の腹黒さを抱いています。人を攻める行為は、自分自身の弱さを棚に上げて行われます。この自己を顧みない行き過ぎた正義主義が、現代社会におけるいじめの多さやウツの方の増大の主要因になっていると感じます。みんなちがって、みんないい。私には視覚障害がありますが、日本は30年前より随分障害者に優しい社会になりました。違いを認め合うとは何なのか、みなさんとお話ししたいと思います。

先天性耳道閉鎖という片方の耳が塞がった奇形状態でこの世に生を受けました。外見上分かり易い形で生まれてきたことで、周囲の“情”を比較的敏感に感じることができる人生に恵まれたのかも知れません。神様から頂いたプレゼントではないかと思います。これまで生きてきた中でどんな情に触れ、どのように自分自身が感じてきたのか、エピソードを挙げながらお伝えしていきます。


視覚障害者が、どうやって本を読むか、みなさんは知っていますか?もちろん活字の本を読むことはできません。ボランティアが作った点字や音声の本を利用しています。人気のあるのは、週刊誌や小説です。視覚障害者が「読書」から得られる楽しみの大きさは、健常者以上です。1980年代末、点字図書の製作がコンピュータ化されました。21世紀に入ると、音声 図書の製作もコンピュータでできるようになりました。2010年に、それらのデータを蓄積したインターネット・ライブラリーが発足しました。現在では、視覚障害者 はコンピュータを通し、読みたい本を自分で検索し、目当ての本をダウンロードして読むことができるようになりました。しかし、まだまだ、コンピュータ操作がで きる視覚障害者が少なく、課題はたくさんあります。点字図書館の役割について、あなたにお話ししたいと思います。

わたしは最近ひとに伝えたいことがあまりない。昔はあんなに沢山あったのに。。。いろんな場所でいろんなひとにあう、そしてその糊しろになることも楽しい。ひとりのLGBTとして生き、支援が必要なひとに出会えば仕事や立場に関係なく、なんとかしようとする。山あり谷あり。それが一番楽しいのです。そんなわたしのストーリーを読んでみたいと思うひとが、もしもいるなら渋谷の片隅でお待ちしています。